バレエ外来

バレエダンサーによるバレエ外来

私は2016年、患者さんから、「ジムのバレエ教室の人数が少なくなって教室が無くなりそうなので来ませんか?」と誘われてバレエを始めました。柔道の経験があったので、バレエで足を前に出すタンジュは柔道の前足払い、足を後ろに上げるアラベスクは内股という技と同じだと思って気軽にバレエを始めました。

初めて一年ほどして、バレエは柔道とはだいぶ違うようだなと思い、幼いころからバレエを経験している人から比べると技術的にはなかなか追いつけないものがあると感じていました。しかし、何かバレエに関して自分の得意な分野が生かせないかと考えバレエに関する医学的な勉強をしようと思いました。

医学的なバレエのアプローチは海外でも多く、日本では小川正三先生がバレエ医学の先駆者であり1994年に永寿病院でバレエの専門外来を開設、その後、平石栄一先生が後を継いでいました。

そこでバレエ医学を勉強するため2017から2019にかけて2年間永寿病院でバレエ外来の見学をさせて戴きました。その結果、バレエ外来でのある程度の知識は得られたものの、外来での診断の先には手術的な治療が必要であり、外来だけでバレエやダンスに起因する障害の治療を完結することは困難であると認識しました。

そこで、素人のバレエダンサーですがその利点を生かし、バレエやダンスに起因する障害の診断、アドバイスを行い、手術が必要であればその分野の専門家専門家に紹介するという「バレエダンサーによるバレエ外来」を開設しました。

佐藤 周三

また「ひみつきちバレエ研究所」として、バレエを踊っている時の脳活動の研究やバレエに関する医学的な研究、学会発表、バレエの発表会、社会への啓蒙活動も行っています。

The 29th international Symposium on Cerebral blood flow, Metabolism and Function
2019 July 4
the effect of ballet dancing on cerebral function evaluated by functional MRI
バレエを踊っている時の脳活動を機能的MRIでとらえたものです。

バレエを踊っている時の脳活動を機能的MRIでとらえた画像


バレエを踊っている時の2秒毎の脳活動。
20秒ごとに4回バレエを踊りますが、繰り返す毎に脳細胞の反応速度が早く、活動電位が高くなっています。練習すれば年をとっても脳は進化するんだ!
皆さん希望を持って努力しましょう。

バレエを踊っている時の2秒毎の脳活動画像

診療時間

受付時間
9:00-12:00
16:00-18:30 × ×

○:一般外来
※ 木曜、土曜の午後、日曜・祝日は休診です。
※ 当院は院内処方なので、薬局に行く必要はありません。

年末年始(12月31日-1月3日)休業、ただし急患は除く。
夏季休業なし。学会等の為の休診あり。